【徹底考察します】牛角食べ放題サブスクはなぜ販売中止になったのか?

【徹底考察します】牛角食べ放題サブスクはなぜ販売中止になったのか?

記事更新日: 2020/01/11

執筆: 三上優樹

コスパ博士

皆さんこんにちは、コスパ部のコスパ博士です。

皆さんは2020年の年始に起きた牛角の食べ放題サブスクリプション「焼肉食べ放題PASS」(以下、「牛角サブスク」とします)の事件をご存知でしょうか。

Twitterの投稿でバズり、利用者が急激に増えた結果、新規販売・更新が中止となりました。

この記事では、牛角サブスクについて、販売中止に至った一連の流れや、牛角サブスクに代わるコスパの良い飲食系のサブスクについて紹介し、

牛角サブスクが中止となった理由、牛角サブスクが本当に失敗だったのかについて考察しています。

この記事で紹介すること
  • 牛角サブスクが販売中止になるまでの流れ
  • 牛角サブスクはなぜ中止になったのか?
  • 牛角サブスクに代わるコスパ抜群の飲食系サブスクの紹介
  • 牛角サブスクは失敗だったのか?

 

牛角サブスク販売中止までの流れを簡単に説明

最初に、牛角サブスクの販売中止に至るまでの流れを簡単に説明します。

販売中止までの流れ
  1. 2019年11月29日 赤坂店・三軒茶屋店・花見川店の3店舗を対象に牛角サブスク販売開始。
  2. 2020年1月5日 ツイートがバズり、購入者が殺到。
  3. 2020年1月7日 対象3店舗が大混雑したため、牛角サブスクの新規販売・更新を中止。
  4. 2020年1月9日 混雑解消のために、PASS利用可能店舗を3店舗から48店舗に拡大した。

このような流れで、「食べ放題PASS」は新規販売・PASSの更新中止になりました。

以下で詳しく説明していきたいと思います。

 

食べ放題PASS販売中止までの詳しい流れ

まず、2019年11月29日に牛角赤坂店・三軒茶屋店・花見川店の3店舗を対象にして、

「MONSTER PASS」という飲食店の定額制パスを集めたポータルサイト(牛角とは関係のない第三者企業が運営)で、「焼肉食べ放題PASS」を販売開始しました。

サブスクの内容は、月額11,000円(税込)で毎日牛角が食べ放題という、かなり挑戦的なものでした。

販売当初は落ち着いた様子だったものの、年が明け2020年1月5日にツイッターでのツイートがバズり、メディアにも多数取り上げられました。

騒動の発端となったツイートは下のものです。

 

 

このツイートは記事制作時点で、8万4千いいね、3.1万リツイートとかなりの反響でした。

アオイ

めっちゃバズったんだね!!

このツイートに加えて、メディアにも多数取り上げられたことで、牛角サブスクの購入者が激増しました。

対象の3店舗に予約が殺到した結果、一般のお客さんが来店できないほどに混雑してしまったため、

2020年1月7日に全PASSの新規販売中止と更新の中止が発表されました。

また、PASS利用可能店舗を3店舗から48店舗に拡大して混雑の鎮静化を図り、希望者には返金を行うことを発表しました。

実際に混雑しすぎて入店できなかった方のツイートがこちらです。

 

 

 

そもそもどんなサービスだったのか?

ここでは、牛角サブスクがどんなサービスであったかについて、少し詳しく紹介します。

牛角サブスクは月額10,000円(税抜)で、通常3,480円(税抜)の食べ放題を毎日利用できるといったものです。

食べ放題では、以下の料理が食べ放題となります。

1回あたり3,480円なので、毎月3回行けば元が取れる計算になります(3,480円×3回=10,440円が月額料金の10,000円を超えるため)。

仮に、月に30日利用できれば1回あたり366円で食べ放題を楽しめるという、破格のコスパを誇るものでした。

ちなみに、通常の食べ放題自体は現在も実施しています。

 

販売中止となった理由を考えてみた!

それでは、牛角サブスクはなぜ販売中止になったのでしょうか?

ユーザーの人気はあったので、全店舗を牛角サブスクの対象とする選択肢もあったはずです。

そこで、気になるツイートを1件見つけました。

 

牛角赤坂店では、1人での予約が禁止されていたようです。

1人での予約が禁止ということは、裏を返せば1人で来られるとお店側が困るということです。

そこで、来店回数とお店側の利益の関係について考えてみました。

 

サブスク利用者1名で来店した場合(ドリンクなし)

サブスク利用者が1名で来店しドリンクを注文しなかった場合、来店回数とお店側の利益の関係は以下のようになります。

前提条件
・食べ放題の利益率は35%(1-原価率40%-人件費率25%)として計算。

グラフの通り、5回目以上来店すると、お店側に損失が出てしまいます。

 

サブスク加入者が1名で来店した場合(ドリンクあり)

サブスク加入者が1名で来店しても、500円のドリンクを2杯注文した場合には、来店回数とお店側の利益の関係は以下のように変化します。

前提条件
・食べ放題の利益率は35%(1-原価率40%-人件費率25%)として計算。
・ドリンクの利益率は60%(1-原価率15%-人件費率25%)として計算。

この場合は、来店6回でほぼトントン、7回目以降でお店側の損失となり、ドリンクを頼まない場合よりも若干延命されることがわかります。

 

サブスク未加入の同伴者1名と来店した場合(ドリンクなし)

それでは、サブスク加入者が、サブスク未加入の同伴者1名を連れて来店した場合にはどうなるでしょうか?

前提条件
・食べ放題の利益率は35%(1-原価率40%-人件費率25%)として計算。

この場合は、来店10回目以降でようやくお店側が赤字になる計算となり、よほどのことがない限り牛角は黒字を出すことができます。

 

サブスク未加入の同伴者1名と来店した場合(ドリンクあり)

さらに、サブスク未加入の同伴者1名と来店し、500円のドリンクを2杯ずつ注文した場合には、牛角は完全に黒字となります。

前提条件
・食べ放題の利益率は35%(1-原価率40%-人件費率25%)として計算。
・ドリンクの利益率は60%(1-原価率15%-人件費率25%)として計算。

 

なぜ牛角はサブスクの販売を中止した?

新規募集を停止したということは、企業側として損失が拡大してしまう可能性が高かったと推測できます。

牛角側はサービスの設計当初、サブスク利用者に対して同伴者を連れてくること、ドリンクを頼むことを期待しましたが、

想定以上にサブスク加入者のみで来店し、ドリンクを頼まない客が多かった、ということが直接的な今回の牛角と敗因であると考えます。

ツイッターを調べてみると、「1人で来店している人ばかりだった」というツイートや、0円レシートの写真と一緒にツイートしているものが多く見られました。

 

 

また、1名での来店が増えると、牛角のメインターゲットであるファミリー層が来店できなくなってしまい、結果的にお店全体の売上低下を招くことにもなります。

 

他にコスパの良い飲食系サブスクはある?

「牛角サブスクが利用できなくて残念・・・」

そう思っている方に向けて、コスパの良い飲食系のサブスクを紹介します。

 

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牛角サブスクは失敗だった?

今回の件は、SNSで多くの人にシェアされ、メディアにも取り上げられた結果、何百万人ものユーザーにリーチしました。

一方で、牛角サブスクは既存の食べ放題サービスを利用したサブスクリプションであったため、費用はほとんどかかっていません。

今回の件で久しぶりに牛角に行きたくなった方もかなり多いようで、サブスク加入者に限らず、お店への予約もかなり入っているようです。

牛角サブスクは、結果的に販売中止となりましたが、牛角のマーケティングとしては大成功であったと言えます。

 

(画像出典元 「牛角」、「金の蔵」公式ホームページ)

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