記事更新日: 2020/02/05
コスパグ
みなさんこんにちは、コスパ部です!
2020年になって、以前よりもサブスクという言葉を聞く機会が増えたと感じているかと思います。
ところで、2019年12月に「日本サブスクリプションビジネス大賞」なるサブスクの大会がひっそりと開催されていたのはご存知でしょうか?
この記事では、サブスクリプション大賞の受賞サービスを忖度なしに切っていき、本当に良いサービスがあったのか?ということを解説していきます。
このページの目次
サブスクリプション大賞は、「日本サブスクリプションビジネス振興会(サブスク振興会)」が開催する、2019年に新設されたコンペです。
また、レンタルサーバーの「さくらインターネット」、決済サービスの「GMOペイメントゲートウェイ」と「Paidy」がスポンサーとして参加しています。
日本サブスクリプションビジネス振興会は、サブスクリプションビジネスの振興を目的として、2018年12月に設立された一般社団法人です。
サブスクリプションのシステムなどを手掛ける㈱テモナの代表取締役社長、佐川隼人氏が代表理事を務めています。
サブスク大賞について簡単に説明したところで、サブスク大賞の受賞サービスを紹介しながら、忖度なしにズバっと切っていきます。
また、各サービスについて独断と偏見で5段階評価していきます。
サブスク大賞でグランプリを受賞した「トイサブ!」は、㈱トラーナが運営するおもちゃのサブスクです。
月額3,340円で赤ちゃん用のおもちゃをレンタルすることができます。
トイサブのビジネスモデルは、以下のようになっています。
トイサブは、おもちゃをの製造会社からおもちゃを仕入れ、ユーザーに貸し出します。
トイサブは、ユーザーに貸し出すおもちゃの選定と、おもちゃのクリーニングを行っています。
コスパグ
おもちゃは自社で製造せず、他社から仕入れているよ!
サービスのアイデアやコスパなどを総合的に判断した結果、トイサブの評価は「4」としました。
赤ちゃん用のおもちゃというレンタルと相性のいい商材に目を付けた点は素晴らしいと思いますが、他社が容易にマネることができてしまうサービスという点で、評価をマイナスしています。
現に、「キッズラボラトリー」、「トイボックス」などの競合他社が出現しており、価格競争となることは必至でしょう。
価格競争に陥ったとき、低コストでの提供をを実現できるのは、自社の在庫としておもちゃを持っている企業になってくるので、
在庫を抱えた資本力のある大手企業が参入してきた場合、現状のプレイヤー達は中々厳しいのかな、と考えています。
トイサブについては、以下の記事でサービスの詳細を紹介しているので、興味のある方は読んでみてください。
シルバー受賞した「メゾン」は、月額定額で提携している美容院のシャンプー&ブローが通い放題となるサブスクリプションサービスです。
月額16,000円~で、提携している美容院でシャンプー&ブローし放題となります。利用回数に制限はなく、毎日通うこともできます。
提携店舗は400以上あり、有名なサロンも含まれています。
サービスのアイデアやコスパなどを総合的に判断した結果、メゾンの評価は「3」としました。
提携美容院に行き放題というアイデア自体は良いのですが、シャンプー&ブローのみでカットができないという点や、月額16,000円~と利用料金が高いことから、評価をマイナスしています。
美容院チェーンで、どの店でもカットやカラーを好きなだけできるようなサービスが今後出てくると思うので、そういったサービスが出てきた場合、メゾンは厳しいのかな、と思います。
ただ、利用者からの評判はとても良いサービスです。
ブロンズを受賞した「オプチューン」は、資生堂が提供するスキンケアのサブスクリプションサービスです。
専用のデバイスをレンタルして、毎朝デバイスに手をかざすだけで、自分用にカスタマイズされた美容液でスキンケアすることができます。
美容液がなくなりそうになっても、連絡の必要もなく、自動的に新しい美容液が配送されます。
サービスのアイデアやコスパを総合的に判断した結果、オプチューンの評価は「3」としました。
専用デバイスをレンタルして、自分の肌の状態や外部環境などを勘案して美容液が出てくるというアイデアは、これぞ開発力のある大手企業のサブスク!
といった感じで良いのですが、月額の利用料金が10,000円と、気軽に手を出しにくい価格なので評価をマイナスしました。
さくらインターネット賞を受賞した「グーパス」は、カメラのレンタルサービスです。
カメラ本体やカメラレンズを、購入するよりもかなり安い値段でレンタルすることができます。
「Nikon」や「Canon」の定番ブランドはもちろん、話題の「GoPro」もレンタル可能です。
カメラに詳しくない方でも利用しやすいように、予めレンズとカメラがセットになっている商品もあります。
サービスのアイデアやコスパなどを総合的に判断した結果、グーパスの評価は「4」としました。
海外旅行に行く際など、良いカメラをちょっとだけ使いたいときってありますよね。
そんな願いを叶えてくれるアイデア◎のサービスです。
入荷のお知らせもLINEで知ることができます。
人気商品は品切れの状態になることもあり、使いたいときに使えない可能性があります。
GMOペイメントゲートウェイ賞を受賞した「ダイソンテクノロジープラス」は、ダイソン製品をレンタルすることができるサービスです。
月々1,000円~で、ダイソンのコードレスクリーナーやヘアードライヤーなどを使うことができます。
ダイソンテクノロジープラスを総合的に判断した結果、評価は最高の「5」としました。
ダイソン製品は高いイメージがあって中々手を出しにくいのですが、初期投資不要で、月額料金も安く利用することができるこのサービスはとても良いと思います。
ダイソン製品を買おうか迷っている方が、お試しとして使うケースもあるようです。
Paidy賞を受賞したのは、リネットは宅配クリーニングのサービスです。
WEBやアプリで、クリーニングの注文から宅配の手配まで完結することができます。
無料会員として利用することもできますが、月額390円のプレミアム会員になると、受取までの期間が短くなるなど、様々な特典を受けることができます。
サービスのアイデアやコスパなどを総合的に判断した結果、リネットの評価は「2」としました。
そもそも、会員になること自体は無料なので、「このサービスはサブスクなのか?」という疑問もあります。
コスパは良いサービスなのですが、宅配クリーニングのサービスは多数あるので高い評価は与えにくい、と判断しました。
「安否確認サービス」は、その名の通り緊急時に安否確認ができるサービスです。
同様のサービスに会社のアカウントで入っている方も多いと思います。
BtoBのサービスですが、BtoCでも「COCODAYO(ココダヨ)」など、家族で使える安否確認サービスもあります。
サービスのアイデアやコスパなどを総合的に判断した結果、「安否確認サービス」の評価は「1」としました。
同様のサービスが多数ある上に、価格も他サービスと変わりません。
このサービスでも受賞できてしまうので、サブスク大賞の自体エントリー数がかなり少なかったことがうかがえます。
優秀賞を受賞した「URIHO」は、売掛金に保険をかけるBtoBのサービスです。
月額9,800円~で、売掛金の未入金をURIHOが代わりに支払ってくれます。
東証一部上場企業子会社の「㈱ラクーンフィナンシャル」という企業が運営しています。
サービスのアイデアやコスパを総合的に判断した結果、URIHOの評価は「2」としました。
「月額9,800円~で売掛金が保証される」という事だけを聞けば良いサービスのように思えますが、結局取引先の審査はあります。
また、月額9,800円と19,800円のプランでは1社あたりの保証金額にそれぞれ50万円と100万円の上限があり、使いにくいです。
他の債権を保証するサービスと比較して、料金体系が明確という一定のメリットはあります。
優秀賞を受賞した「エブリーパス」は、JR東日本グループが運営する、自動販売機のサブスクです。
現状、500人に対して実証実験が行われている段階ですが、近日中にサービスを拡大する予定です。
月額2,480円(税抜)で、JR東日本の駅構内に設置されている「イノベーション自販機」で、1日1本ドリンクを受け取ることができます。
初月限定で、980円(税抜)のお試しプランもあります。このプランでは飲めるドリンクは限定されます。
サービスのアイデアやコスパなどを総合的に判断した結果、エブリーパスの評価は「2」としました。
サービスの概要だけ聞けば何となく良い感じがしますが、実は月額2,480円の元を取るのが中々大変。
110円の水を月に20回受け取っても、合計金額は2,200円となり、月額料金2,480円を上回ることができません。
しかし、210円のレッドブルも受け取れるので、レッドブルを毎日飲む方にとっては破格のコスパとなります。
優秀賞を受賞した「オフィスパス」では、全国200カ所以上の提携コワーキングスペースを月額15,258円(税込)で利用することができます。
コワーキングスペースの相場感がある方は、このサービスの圧倒的なコスパにお気づきかと思います。
日経新聞が運営しているサービスということで、サービスの安心感もあります。
サービスのアイデアやコスパを総合的に判断した結果、オフィスパスの評価は「5」としました。
月額15,258円という一般的なコワーキングスペースの相場程度の値段で、200以上のコワーキングスペースが使い放題になるというのは、超破格のコスパです。
中には「1日4時間まで」などと利用制限のあるコワーキングあるスペースもありますが、ほとんど契約者と同じように使えます。
「コワーキングスペース契約しようかな」と考えている方は、とりあえずオフィスパスでもいいんじゃないかと思います。
最後のサービスは、「レターパックダイレクト」です。
レターパックダイレクトは、郵便局のレターパックの大口利用者の法人向けサービスです。
レターパックに予め印字しておくことや、後払いでの請求が可能です。
サービスのアイデアやコスパなどを総合的に判断した結果、レターパックダイレクトの評価は「2」としました。
便利なサービスであることはわかるのですが、郵便という独占事業のサービスなので、展開の仕様がありません。。。
サブスク大賞が開催されることを知って、「どんな新しいサービスが出てくるんだろう?」とワクワクしていたサブスクマニアの私からすると、
受賞したサービスのほとんどを知っていたので、若干拍子抜け感がありました。
受賞サービスのほとんどが大手企業によるものなので、「忖度だらけのコンペだなー」というのが正直な感想です。
2020年末にもサブスク大賞が開催されると思うので、そのときはすぐ記事にして、みなさんにホットな情報を届けたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コスパグ
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モノやサービスで溢れているこの時代。
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いいえ、そんなことはありません。
安くても良いものもあるはず。
でも、それを探すとなると結構大変。
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