いきなり!ステーキのサブスク「定額・いきなりサブスク」について解説します。
記事更新日: 2023/11/07
コスパグ
みなさんこんにちは、コスパ部です!
いきなり!ステーキが満を持して(?)サブスク「定額・いきなりサブスク」を発表し、あまりの不便さに話題となりました。
この記事では、あまりの不便さからサービスは終了していますが、いきなり!ステーキのサブスクについて、深堀りしていきます。
このページの目次
まず、ご存知の方も多いと思いますが、いきなり!ステーキのサブスク「定額・いきなりサブスク」のサービスについて説明します。
「定額・いきなりサブスク」は2020年4月1日に開始されたサービスで、2,000円(税込)で「いきなり!ステーキ」での飲食代が1カ月間10%OFFになるというものです。
ちなみに、同伴者も1名までは10%OFFの恩恵を受けることができます。
発表が4月1日のエイプリルフール付近(正確には3月31日でした)だったこともあり、
「エイプリルフールのウソか…?」「これがウソじゃなかったら経営陣を疑う…」
などと言った意見でSNSを中心に話題となりました。
いきなり!ステーキのサブスクはあまりに不評で、サービスを継続させるに足りる利用者も確保できなかったことから、現在サービスは終了となっています。
驚愕コスパのサブスクをいきなり発表して、我々を驚かせてほしいですね!
「定額・いきなりサブスク」には、利用するにあたっていくつかの注意点があります。
購入するともらえるパスの裏面に書いてありますが、「定額・いきなりサブスク」は、発行店舗でのみ利用が可能です。
発行されている店舗は、以下の6店舗(全て東京の店舗)です。
コスパ博士
400以上ある店舗の中から6店舗だから、かなり絞っているね。
「定額・いきなりサブスク」は、テイクアウトの注文には利用できないということにも注意が必要です。
そのため、1人で会員になって、仲間の分も注文してテイクアウトするといった抜け道のような利用方法ができません。
「定額・いきなりサブスク」は散々な評価を受けていますが、果たしてコスパは良いのでしょうか?
月額2,000円で10%OFFになるので、単純に考えて1ヵ月で20,000円以上食べないと元を取ることができません。
1ヵ月20,000円分で元が取れると言っても、20,000円分がどれくらいの量なのかいまいちピンとこないので、
サブスクが散々は評価を受けているのを見て、なんだかかわいそうに思えてきたので、渋谷のいきなり!ステーキに行ってきました!
前に食べたときは確か300gでしたが、チャレンジしたくなって「リブロースステーキ・400g」を注文しました!
中々のボリュームです…
ちなみに付け合わせは変更することができるので、じゃがいもに変更しました(じゃがいも大好き人間です)。
いきなり!ステーキを食べるときのコツは、「鉄板を冷やさないこと」です。
鉄板を冷やしてしまうと、終盤戦で肉が固くなってきて、アゴをもっていかれます。
そのため、味を変えたくなっても普通のソースはかけずに、ホットソース(写真左上にちょっと見切れてるやつです)をかけるのがおすすめです。
食べ終わったときの写真を撮り忘れるという致命的なミスはしましたが、何とか400gのお肉を食べることができました!
終盤キツかったですが、美味しく食べることができました!
さて、お値段はというと…リブロースステーキは6.9円/g なので、400gで2,980円(税込)でした!
正直、「向こう1ヵ月はステーキいいや…」という気持ちになりました。。。
週に1回、この量を食べても1ヵ月で約12,000円にしかならないので、正直普通のユーザーは月に20,000円以上食べることは不可能と言っても過言ではありません。
実際にステーキを食べてみて「定額・いきなりサブスク」は、超ヘビーユーザーしか元を取ることができないということがわかりました。
しかも割引は10%のみなので、超ヘビーユーザーがいくら来店しても、お店側が損をすることはありません。
月に20,000円以上食べるのが困難であることは身をもって体験しました。
「さすがにこのサブスクはひどいな…」と思いましたが、「さすがにこんなサービスしか思いつかなかったはずがない」とも思いました。
「1万5千円で1ヵ月食べ放題」や、「2千円で500g以降の増量は無料」などといった、ユーザーにとって魅力的な案も出たはずです。
そこで、いきなり!ステーキを運営する「ペッパーフードサービス」の業績について少し調べてみることにしました。
2019年12月期の決算(連結ベース)は、売上高が675億円(前期+40億円)当期純利益が▲27億円(同▲26億円)となっていました。
中々悲惨な状態です。
しかし、もっと注目すべきなのは、資産の状況です。
2018年12月期末時点で37億円あった純資産が、今期の赤字の影響で、2019年12月期末時点では約6億円(昨対比▲31億円)まで減少してしまっています。
経営を継続するにあたって最も重要な現預金も、2018年12月末時点の67億円から2019年12月末時点では25億円(昨対比▲42億円)にまで減少してしまっています。
仮に2020年12月期の決算が6億円以上の赤字であった場合は、ペッパーフードサービスは純資産がマイナスになってしまいます。
純資産がマイナスの企業は、銀行から「破綻懸念先」などと呼ばれ、融資を受けるのが難しくなります。
↓こんな感じになってしまいます(たぶん)。
そのため、ペッパーフードサービスは2020年12月期の決算を、「破綻懸念先」とならないように、何としても黒字で終えないといけないのです。
つまり、このような状況から考えられるのは、ペッパーフードサービスは店側が損をするようなキャンペーンを実施する余裕は一切なく、
「いくら食べられても店が損しないキャンペーンしか実施することができなかった」ということです。
もっとも、牛角がサブスク(2019年11月開始のサブスク。現在は全く別のサブスクを実施)開始前に損失を計算できていたかはわかりませんが。。。。。
今回、少し深堀りしてみて、いきなり!ステーキが失敗は決して許されない状況にまで追い込まれている、ということがわかりました。
いきなり!ステーキが今欲しているのは、継続的に来店してくれる顧客なので、小手先のキャンペーンでは現状を打破することはできないと思います。
ペッパーフードサービスは、こんなクソキャンペーンでブランド価値を毀損している場合ではなく、
地道に赤字店舗の閉鎖や顧客単価の向上に向けた中長期的な施策を実施するべきなのです。
(画像出典元:「いきなり!ステーキ」公式HP)
【サービス終了】Reduce GO(リデュースゴー)
【サービス終了】1日1杯野郎ラーメン生活
福しんの餃子サブスク
【サービス終了】まいど!おおきに!元祖どないや定期券
POTLUCK(ポットラック)
【サービス休止中】always LUNCH(オールウェイズランチ)
【サービス終了】ばんからラーメンパスポート
牛角サブスク
【サービス終了】デリシャス
【サービス終了】はなまるうどん・春の天ぷら定期券
【サービス終了】ラーメン凪
SASAYAサブスク
【サービス終了】サーティーワンサブスク
Uber One
花ラボ
一休会員サービス
モノやサービスで溢れているこの時代。
高いものが本当に良いものなんでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
安くても良いものもあるはず。
でも、それを探すとなると結構大変。
そんなみなさんを救うべく、我々コスパ部が徹底的に検証して、みなさんの選択をお助けします。